あらすじ
映画の予告制作会社で社長を務めるアマンダは、恋人に浮気され遠くで冬休みを取ろうと決意する。
同じ頃、ロンドンの新聞社で働くアイリスは、元恋人・ジャスパーへの未練を立てずにいた。
しかし、ジャスパーが他の女性と結婚する事を知り、未練を絶つために遠くへ行こうと「ホームエクスチェンジ」のサイトに投稿を載せる。
2人は連絡を取り、お互いの家を交換する事となった。
イギリスへ着いたアマンダだったが、思うように気分転換できずにいた。
明日にはハリウッドへ帰ろうと考えていたところへ、アイリスの兄・グラハムが酔い潰れてやって来る。
深く傷ついていたアマンダは、酔った勢いで一夜限りの関係を持ってしまう。
一方アイリスも、豪邸を楽しんではいたがジャスパーからの連絡で未練を断ち切れずにいた。
そんな時に、近所に住んでいたおじいさん・アーサーと知り合う。彼は、もともと大人気の脚本家だったが歩行機を使うようになってからは、人目を避けて暮らしていた。
すっかり仲良くなった2人は、アマンダの元恋人の友人・マイルズも含め、皆で楽しい一夜を過ごす。
アイリスとマイルズは良き友人として交流を深めていったが、ある時マイルズの恋人・マギーの浮気が発覚する。
落ち込んだ様子のマイルズに、自分を重ねたアイリスは自身の悲惨な恋について打ち明けた。
感想
2人が失恋をして、お互いの家を交換するまでの勢いの良さが、見ていて気持ちの良い映画です。自暴自棄だけども、どこか気分が良くなります。
アマンダがグレアムのケータイの着信で「ソフィー」「オリビア」と女性の名前を見てしまうシーン。別れた恋人に浮気されたばかりで、深入りする気がなくとも見てしまうその心情が可愛らしいなと感じました。
アーサーが、アイリスとの出会いを「キュートな出会い」と伝えるシーンも素敵です。
2人の関係性がとても好きです。アーサーのリハビリを通して、アイリスも自信を取り戻していくのは素敵な関係だなと感じました。
その後、会いに来てくれたジャスパーの甘い言葉に惑わされそうになりながらも、アイリスが「それって答えになってないよね？」と気づくシーンは爽快です。
アマンダが帰りのタクシーで涙を流し、喜び笑い、少女のように走り出すシーンも印象的でした。ずっと泣けずにいたアマンダの喜びが伝わってきます。
強がっていたアマンダが少女の心を取り戻し、少し拗らせた性格だったアイリスは逞しく成長していく物語でした。
