映画『レディ・バード』※ネタバレあり

自分づくり

あらすじ

カリフォルニア州サクラメントに住む高校生クリスティンは、サクラメントと自分の名前を良く思っていなかった。
自分の名前を「レディ・バード」と名乗り、サクラメントに住んでいる事はひた隠しにしていた。

カトリック系の高校に通うレディ・バードは、これが高校最後の年。
サクラメントを出て進学をしたいと母に相談したが、猛反対され全く話を聞いてもらえない。

ある日、学内に演劇部がある事を知った彼女は親友・ジュリーとオーディションを受け合格。
しかし、オーディションを受けた全員が合格した事が分かり、投げやりな気持ちに…。

10代の移り気な恋・友情・親子愛を詰め込んだ映画。

字幕版
吹替版

感想

クライマックスのプロムのシーンが良かったです。
レディ・バードとジュリーが友情を噛み締めるように踊り、写真を撮る姿が素敵でした。

レディ・バードが母と激しくケンカをし意気消沈していたところへ、父が励ましに来てくれるシーンも好きです。
「2人ともすごく強い個性を持っている」という父。2人がケンカをしても、寛容に受け入れてくれているのを感じました。

結局仲直りを出来ないまま出発の日を迎え、飛行機のターミナルへは父とレディ・バードだけが向かいます。
後になり慌てて母もターミナルへ向かいますが、出発には間に合わず…。このシーンは泣けました。
後悔して行動しても間に合わないことって、誰しもありますよね。

レディ・バードが、新しい部屋に到着して荷解きをしていたところ。母からの書き損じた手紙が入っている事に気づきます。
ゴミ箱に捨てられていたものを父がこっそり入れていたのでした。素敵な、家族の調整役でした。

冒頭とクライマックスで、いろんな家を見ながら歩くシーンがリンクしているところも良かったです。
冒頭だと、画面右→左へ家を見ながら楽しげに歩く構図。右から左へ目線や動きがあるのは、過去や今を表しています。
クライマックスでは左→右へ。これは未来を表しています。

ただ全体的な好みで言うと、なんか物足りないなぁという印象でした。
あと、理不尽な文句を責め立てるキャラクターがあまり好きではないというのもあります。

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