【HSPの生きづらさ改善】苦しみをつくる固定観念について

自分づくり
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心の中 VS 固定観念は”心の歪み”を生む

固定観念とは、他者の意見や状況の変化に応じず、そして行動につながっているような観念のことを言います。(wikipediaより引用)
心の中では「○○だと思っている」のに、固定観念により「△△しなければいけない」と無理に考えようとすることで、ヒトは罪悪感という心の歪みとなって現れます。大きすぎる心の歪みは、生きづらいと感じる根本的な原因にもなってきます。

固定観念によるHSPの苦しみ

HSPは自分に厳しい傾向にあります。親に言われたこと、子供のときに周囲の大人に言われたことを今でも守るようなまじめな人です。しかし、そのルールには親が”自分ができていないこと”を要求している場合もあります。
あなたを苦しめているその言葉を言ってきた人は、その人自身が言葉通りに守れていますか?

また、親とは別々に暮らしているHSPであっても、そのルールを今度は「自分で自分に課している」状態になっていることがあります。自分の心に入り込みすぎた親の存在によって、物理的には離れていても、心理的には離れられていないのです。

苦しみになりやすい固定観念

  • 人の好き嫌いをしてはいけない
  • 自己中心的であってはならない
  • 人には優しくしなければいけない
  • 年上は尊敬しなければいけない
  • 人に興味を持たなければならない
  • ”ちゃんと”しなければいけない
  • 明るく笑っていなければいけない
  • 仕事は続けなければいけない

強すぎる固定観念に気づけない理由

1.感情面ばかりを見てしまう
お饅頭のように固定観念の周りに、罪悪感が過剰にまとわりつくと、中身(固定観念)が見えなくなり気づきにくくなってしまいます。
例)「嫌いな人でも優しくしなければ、社会人としてダメだから…」「○○でいないと、人としてダメだから…」

2.まだ若く経験が少ない為、”前提を疑う”という考え方がピンと来ていない
人間の意識は、上から順に①意識②意識できる無意識③無意識という構造になっています。意識というのは「○○したい」「○○して欲しい」など、すぐ気づけるような感情です。
大抵の人が、意識(①)は分かっていても、意識できる無意識(②)に気づくことはありません。意識しようとしなければ見えてこないのです。前提を疑うというのは、”意識できる無意識”にアクセスし、”意識できる量”を増やすことでもあります。

固定観念をゆるめる手順

①自分の中で、大きなストレスを生む行動は何か?
人生を振り返って、長期的に続いている(眠っている)ストレスを考えてみてください。

②そこにある罪悪感について考えてみる
その罪悪感が固定観念であり、今向き合わなければ今後も苦しむであろうものです。最初を感情を吐き出すだけでも良いので、ノートに書くようにしてください。罪悪感や無力感、羞恥心など、書きながら①について考えても良いです。”自分を苦しめている考えに気づく”ことが大切です。

③前提(固定観念)を疑う
ノートに書いたものを元に、
・本を探して読んでみる
・異なる国で育った人に相談してみる
・電話カウンセリングを受けてみる

前提を疑うために重要なのは、今いる知り合いは「自分と同じレベルの人」や「似たような価値観を持った人」なので相談しないということ。
まったく違う考え方をする人たちとの交流や、普段の自分では関われないであろう人の本を読むことで思考は飛躍します。知り合いに聞いてもらえば、一時的な楽さは得られるかもしれませんが、固定観念を取っ払うほどの力はありません。

④固定観念と逆の行動を少しずつ増やしてみる
少しずつ、自分の心に影響が少ない範囲から行動してみてください。20~30代のうちに始めておくことをオススメします。苦しんできた年数が長くなる程、自分がどういった固定観念を持っているかに気づきにくくなってしまいます。

私の場合

「人を嫌ってはいけない」という固定観念から、「好き嫌いのある自分は悪い人間だ」「付き合いの長い人と縁を切るのは申し訳ない」という罪悪感を生んでいました。

《考えたこと》
それを言ってきた人に対して、私はどういう印象を持っていたか?

・人を嫌ってはないけど、自分本位な話が多く身内以外からはあまり関わってもらえない人。
・人を嫌ってはないけど、自己中心的な行動や考えですぐに人が離れていく人。

当人に悪意や自覚はないのでしょうが、どうにかして「人をコントロールしよう」としたかったのかもしれません。ただし、その人たちは自分の行いを改めるのではなく、人に我慢をさせることで物事をどうにかしようとしているように私は感じていました。今になって思うと自己愛の強いタイプで、あまり関わらないほうが良い人間だったのでしょう。
私の周りにいたタイプがそういう人であっただけなので、同じ発言をする人が必ずしもそうとは限りません。皆さんも自分なりに考えてみてください。

《行動に移してみた》
次に実際に苦手な人、嫌いな人とは距離を取るようにしてみました。誰とでも仲良くできない自分、好き嫌いのハッキリした自分と向き合ってみました。不思議と何も悪いことは起こらないし、自分本位ではなく合理的な理由があれば、イヤだと感じている部分に納得してくれる人も多かったです。仕事相手であれば業務上の連絡は取っていたので、個人的に嫌っていても仕事に問題がなければ、案外受け入れられるみたいです。他の人も同じように、困ったなぁと感じている部分が多少なりともあったのかもしれません。

固定観念からの解放は、目的毎に向き合うものが違う

固定観念を取り去ることについての情報は多くありますが、大きく分けて2つ。
①アイディアを生み出す為のもの(仕事などが目的)→常識だと思い込んでいる固定観念に気づきやすく、効果も出やすいが短期・中期的な効果でもある。
②苦しみを生んでいる原因を取り去る為(自己内省が目的)→意識をしないと気づけないため時間は掛かるが、長い人生に与える効果も大きい。生きづらさを改善する。

固定観念があるのは当たり前で、それについて疑ってみることで気づくものがあります。自分を苦しめている固定観念に気づいて、そのルールを緩めていってください。苦しめている固定観念が多いまま、本来の自分をさらけ出そうとしても難しいことではないかと思います。

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