映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』※ネタバレあり

自分づくり

あらすじ

主人公のフォレスト・ガンプ。彼はバスを待ちながら、待合席に来る人たちに自分の半生について語り始めます。

幼少期の彼は、足に矯正器具を付けていて、上手く歩いたり走ったりできませんでした。
知能指数も低く、小学校では特別支援学校を勧められてしまいます。しかし、フォレストの母は「他の子と何も変わらない」と立ち向かいます。

無事に入学できたフォレストでしたが、周囲からいじめを受けてしまいます。
そんな時に、素敵な少女・ジェニーと出会います。彼女は、フォレストの事をいつも助けてくれていました。

ある時、いじめを受けているフォレストに、ジェニーは走って逃げるよう伝えます。すると、フォレストの矯正器具が外れ、思いのまま走れる事に気が付きます。
その速さは誰よりも速く、もういじめっ子は追いつくこともできません。

高校生になった2人でしたが、フォレストをいじめる人たちはまだ居ました。足が速いフォレストに対抗して、今度は車で追いかけ回します。
いじめっ子から逃げる途中で、フォレストはアメフトの試合に紛れ込んでしまいました。
コーチが足の速さに目をつけた事で、フォレストは大学へ進学する事になります。

フォレストがアメフト選手として活躍する一方で、別の大学へ進学したジェニーはボーイフレンドを見つけ、夜遊びをするようになっていました。
フォレストは今までと変わらず会いに行きますが、ジェニーを庇おうとして彼女のボーイフレンドに手をあげてしまいます。
ジェニーは「どうしてあんな事をしたの」と怒りつつ、雨でびしょ濡れのフォレストを部屋へ迎え入れます。
2人は将来について語り合い、特別な一夜を過ごします。

大学卒業後、フォレストは陸軍に誘われました。
そこで、親友となる・バッバと出会います。彼の夢は、家業のエビ漁師を継ぐ事で、エビについての知識がとても豊富でした。

陸軍の訓練が終了し、入隊が決まったフォレストは、ジェニーと離れ離れになる事になってしまいます。

字幕版
吹替版

感想 ※ネタバレあり

冒頭とクライマックスシーンで、1枚の羽根が空を舞う演出が好きです。
羽根は「上昇」「飛躍」を意味するモチーフで、各々が持っている長所や能力を活かし、好転していく事を表しています。
あらすじにまとめてある事だけで映画の冒頭30分と、とてもテンポ良く物語が進んでいきます。

フォレストの素直な感情は、時にふふっと笑えて楽しいです。
ですが、フォレストは“人の気持ちが分からない訳ではない“と伝わるシーンもきちんと描かれています。

バッバと最後に別れるシーンで、「あんな事言わなければ良かった」と後悔するフォレストはとても友人想いです。
フォレストが素直過ぎて人と噛み合わないのは=人の気持ちが分からない、という事では無いのが伝わります。

どんな逆境でも、新しい出会いや自分の得意なことを見つけて好転していくフォレストは素敵です。映画では繰り返し、フォレストが走るシーンが出てきますが、どのシーンも私は好きです。

クライマックスでジェニーと再会し、自分の子と対面した際に「頭はいいのかな?」と伺う場面があります。自分のハンデが、子供にどう影響するのかをフォレストは知っていると分かる場面です。
母親から強く励まされる反面、映画では描かれていませんが避けられない現実についても伝えられていたのかもしれませんね。

自分が持っていないもの・持っているものをどちらも受け入れた上で、人生を歩んでいくフォレストは素敵です。何度見てもお気に入りの映画でした。

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