演劇『虹の彼方のアメシスト』

自分づくり

あらすじ

世界に7つあると言われる「キューブ」。
それは、亡くなった人の記憶や心を残したまま“人形“として生き返らせる事ができるアイテム。
人形となった者は、生き返らせた者に使役される。
そして、その人形使いが亡くなった際には、新たな使い手が現れるまで石像となる。

舞台はネフライト国。
砂漠に囲まれた国であったが、古代から続く食糧プラントによって人々は豊かに暮らしていた。
そして今日は、2番目の王女・シオンが成人を迎える大切な日。

シオンは、宰相の息子2人から婚約者を選ばなければならなかった。
頭の硬い兄・アサギと、女性ばかりを追いかける弟・オリベ。しかし、シオンが密かに思いを寄せていたのは臣下のコハクだった。

ついに成人の儀が始まった時、ジェダイト帝国が突如として攻撃を仕掛けてきた。
シオンを守り、コハクは帝国軍の男と戦い命を落としてしまう。

コハクを生き返らせようと、シオンはアサギと共にキューブを探す旅に出る。

感想

ファンタジー系の演劇は初めて観ました。
世界観・設定が多く複雑ながらも、観客がそれを理解できるようなストーリーのテンポだったので楽しく観ることが出来ました。

シオンの姉であり、ネフライト国を裏切った元王女・シュナ(岡田由紀)。役者さんの狂気じみた演技がすごかったです!

狭い舞台なのに、かなり大人数での戦闘シーンもありました。
睨み合うようにして動きやすいポジションに移動していたり、舞台ではこうやって狭さを活かした動きをするのかと感嘆しました。

クライマックスで時間がループして、冒頭へと繋がっていくシーンは面白かったです。
これから起こる事を知った上で受け入れているシオンの切なさと、物語はこう繋がっていくのかという納得感。

物語とは関係ありませんが、王と王妃の前説も面白かったです!

演劇『虹の彼方のアメシスト』
脚本・演出:河瀬仁誌
原案・プロデューサー:maechang
出演:高瀬川すてら、maechang、為房大輔、新免誠也、平宅亮、岡田由紀、福田恵 ほか
公式HP:https://blacktights.wixsite.com/info

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