【内向型HSPが教える】内向的な性格の活かし方

HSP・ミニマリスト
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リーダーの適性は部下で変わる

アダム・グラントによる実験で、ピザの宅配チェーン店長に性格テストを実施。さらに部下の働きぶりに付いてもチェックした上で、各店の売上について比較しました。部下に積極性がない場合に、売上が16%向上しました。その反面、部下が積極的であった場合に、売上は14%低下しました。

外向型リーダーの場合

外向型は頼れるカリスマタイプではありますが、部下が自分より良いアイディアを提案した場合に、自分の立場を脅かすのではと素直に受け入れられない事があります。それにより、積極的な部下が良いアイディアを提案しなくなっていくので、売上の低下へと繋がったのではないかと考えられます。

内向型リーダーの場合

助言を受け入れてくれる内向型リーダーは、部下にとっては”認められた”と感じやすく、モチベーションの高いチームになります。別の実験で、大量のTシャツを畳むという作業をしました。この実験では、リーダーが内向的に振舞ったことで作業効率が28%向上。
これからのAI時代は働く人々に積極性が求められてくると同時に、リーダーには内向性が求められてくるかもしれません。

内向型が”外向的に振舞える”とき

内向型は、自分が「好きな物事」や「好きな仕事」「愛情を感じている人々」に対しては、饒舌で表情豊かに振舞うことができます。共通の趣味がある人に対してはよく喋っていた、なんて事はありませんか?

また会話に求めるものが違うため、内向型は外向的な人との会話がつまらないと感じてしまいます。そんなときは「何?」より「何故?」という質問に変えて投げかけることで、外向型相手でも会話を楽しみやすくなります。

活動的でいる為に守るべきこと

  • 一人の時間を確保する
  • 睡眠と食事に気をつける

内向型は「考える」ことを重視します。それが可能な「時間」と「身体」でいることは、自分を活かすために必要な土台になってきます。
睡眠の質を改善する行動

ストレス耐性を上げる

  • ルーティーン化
  • 瞑想
  • ノートに書く(認知行動療法)

内向性の活かし方とデメリット

創造性と計画性の高さ

心理学者アダム・グラントによると、創造性は早く仕上げすぎても、先延ばしにしすぎても得られないものと言われています。外向型から見ると、内向型は準備に時間が掛かると感じるようですが、すぐに仕上げず考え続けることで内向型は自分の創造力を高めています。準備に必要であれば、むしろ完成を先延ばしにするのは悪いことではありません。

しかし、中には「考えすぎて行動しない」という事も起こってしまいます。それが、なぜ起こるかというと思考の区別ができていない事が原因です。「自分への疑い」「アイディアへの疑い」別もの。自分への疑いは思考を停滞させるだけですが、アイディアへの疑いは失敗を回避するための思考です。

考えた上で、現状のアイディアでは”失敗すると分かっている”場合は必ずしも実行する必要はありません。
ただし、スキルアップなどが目的の場合は実行(アウトプット)は大切です。自分へのマイナスが生じない限りはドンドン実行していくと良いでしょう。

問題発見と解決力の高さ

仕事とプライベートのどちらも、早い段階からトラブルに気づくので自然と最悪な状況を回避することができます。もし最悪な状況になったとしても、それを事前に想定をしているので対処法を考えている場合が多いです(焦りはしますが)。

問題発見能力の高さがデメリットに働くと、人の発言や行動の矛盾点に気づき、人間関係のストレスが増えます。自分が決められること=自分のコントロール化にありますが、他者の行動や発言、感じ方=自分のコントロール外であると考えましょう。

そうは言っても実際のところは難しいので、私がやってた方法をご紹介します。

・関係ないことで、気になる問題について考えて注意をそらす
例)思い出しイライラをしてしまっているときに”汚れたお風呂を掃除をする以外の対処法はないか”を考えてみる→家事代行を頼むorとりあえず掃除はして、今後掃除しやすいようにする など
・ノートに感情を書き出す
人に見せるものではないので、書き方は気にせず好きなように書き出す
・スマホの通知をしばらくオフにしておく
これ以上にストレスが舞い込まないようにしておく。一人の時間=考える時間が減ったことにより、ピリピリしてるだけもある。

危険(リスク)を避ける能力

自分だけでなく人のことも、失敗や危険の予測をできるのが内向型の特徴でもあります。しかし、デメリットに働くと相手の成長を阻害する自己犠牲になるだけです。


多くの人は、トラブルが起こってそれに対処することで成長していきます。内向型とは成長の仕方が違うのです。
そういった相手は問題が起こる前に助けたりアドバイスをすると、どんなトラブルが起こるか分からないままになります。例え、どういう失敗が起こるかを説明したとしても、他人事のような受け止め方になってしまいます。
内向的な人にとっては、危機意識が低いと感じたりあまり伝わってないと感じることでしょう。

しかし、失敗を避けること=相手の成長する機会を奪うことになるので、良かれと思っていても相手のためにはなりません。結果的に、同じミスを繰り返す無責任な人してしまうのは本意ではないでしょう。
説明しても危機意識が持てていないなと感じる相手には、当人が助けを求めてくるまでは助けず、なるべく相手に問題解決をさせるようにしましょう。

まずは優先的に、自分のために危機管理能力を使うと良いでしょう。副業で上手な失敗の仕方を学ぶのも、内向型が行動力を上げる方法としてオススメです。リスクの少ない失敗は次で紹介します。

自分の能力を最大限に活かす楽しみ

財産や地位にあまり執着せず、知識などの能力を身に付けることを楽しみます。自分の楽しめること=お金になるとは限らないので浪費を減らしつつ、自分の心が豊かに暮らせる収入額を見つけると過ごしやすくなります。

①副業などで別収入を得る
手堅い副業となると、一人作業が多いので内向型に向いています。ただし、副業はアルバイトのような時間を切り売りするものは避けましょう。
副業のおすすめ:せどり、動画編集、ブログ運営など
収入源を分散させることでリスクも減らせるし、楽しみも増えます。「上手な失敗の仕方を学ぶ」というのを意識してリスクの少ない副業を始めてみましょう。

②浪費を減らしつつ、自分の心が豊かに暮らせる収入額を見つける
浪費しがちなもの
服や靴、カバンなどの衣類はリセールバリュー(一度購入したものを再販するときの価値)を考えましょう。
自己否定になる過剰なプライドから、必要以上に物を求めて浪費をしていないか。趣味である場合を除いて物を持ちすぎていませんか?
固定費を見直す
水道光熱費→使う量を減らすのではなく、契約会社を変えてみましょう。最初に手間はありますが長期的に出費を抑えられます。
家賃→引っ越して長いのであれば、今の相場はいくらか調べてみましょう。
スマホ料金、保険料なども最初に契約したまま割高な料金になっていないか気をつけてみてください。

まとめ

成功や実現できたものに注目がいきがちで、失敗に終わったもの、実現できなかったものを見聞きする機会は少ないです。しかし先人たちの失敗を知る事は、同じ失敗を避けることにもなります。特に内向型は、失敗を避けた上で先人の良いところだけを吸収することができる可能性を秘めています。

参考文献
youtubelスーザン・ケイン 「内向的な人が秘めている力」
youtubelThe surprising habits of original thinkers
The GuardianlHow extroverts are taking the top jobs – and what introverts can do about it
Amazonl「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる  「繊細さん」の本
Amazonl内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力
Amazonl内向型のままでも成功できる仕事術
Amazonl内向型人間だからうまくいく (祥伝社新書)

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