HSPの4つの特徴。

HSP・ミニマリスト
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HSPが理解されづらい理由

HSPと非HSPの大きな違いは、脳の神経システムにあります。HSPは生まれつき刺激に対して強く反応してしまう性質を持っていますが、その辛さは非HSPの人には理解しづらいものです。
非HSPが全体の80%を占めているので、HSPの五感の鋭さに共感できない人が多数派です。

中には、”そんな事ない””言ってる意味がよく分からない”という反応をされることもあるでしょう。そのため、HSPは気にしてないフリをして、周りに合わせることが当たり前になっている人もいます。

HSPの気質は、環境が整っていないと自分の特性を活かすことが困難になります。しかし、適切な環境であれば非HSPよりも楽しむ・活躍することができる気質です。

HSPの特徴:あらゆる情報の感度が高い

HSPは一度に多くの情報を吸収します。それは人の感情であったり、その場の光や音、電磁波など目に見えないものにも反応しています。
なので、”休むために入ったカフェが騒がしくて休めない”なんて事が起こってしまうのです。

「誰かに見られていると緊張する」というのも、情報を遮断できない気質から来るものです。危機に気づきやすいという特性がある反面、考えすぎて動けなかったり、反応が鈍くなってしまうという事があります。一瞬で沢山のトラブルを予測してしまうのでそういった事が起こります。

良くも悪くも情報感度が高く、それを遮断できないが故に環境次第ではHSPの特性が悪く働いてしまうのです。

HSPの特徴:人との境界線が曖昧

境界線は目に見えるものではないので伝わりづらいですが、HSPは相手も同じように他者を思いやっていると考えてしまいがちです。しかし、相談された後も相手のことを考え続けてしまうのは、境界線が曖昧であるから起こる事です。HSP本人にとっては、それが幼少期から当たり前であるため境界線の曖昧さに気づきにくいことがあります。

また共感力が高いので、相手の望みや期待を自分のことより優先してしまうことがあります。そもそも他者を優先するのがクセになっているHSPもいます。そのせいか、自分が苦手な人に好意的に見られることがあります。

HSPは怒りや苛立ちを持つ人がいる際に、悪い形で自分に響いてしまいます。そのため、自分に害を及ぼす人に好意を抱かないのですが、居心地の悪さから相手の機嫌を取ってしまいます。人間関係が悪くなったら仕事に影響するかも?など様々なことを考えて、そういった相手でも無碍むげに扱えないのです。

しかし、仏教の教えで三毒という言葉があります。これは「怒り」「欲望」「愚痴」のことで、心を濁らせるものと考えられています。三毒を持った人に自分が汚される前に離れること、自分が影響されて三毒を持たないようにすることが大切です。

HSPは過去と現在、未来との境界線も曖昧になることがあります。”あの時こうすれば良かった””あの子は何であんな事言うんだろう”とクヨクヨと悩む反芻はんすう思考)に陥ります。この際、他者から見れば一人の時間に見えても、HSPにとっては“他者と心理的距離が近すぎて一人の時間を過ごせていない”という状況になっています。

HSPの特徴:友人関係は狭く深く

HSPの7割が内向型なこともあり、大人数で話すことや雑談が苦手と感じる人は少なくありません。特に、HSPは他者の言葉を自分が考える言葉に変換してしまうことがあります。例えば”優しい”や”ドライ”という言葉を相手の伝えたい内容とは異なった受け止め方をします。

HSPは思考が深く、微妙な語彙を使い分けて話をしますが、非HSPはあまり使い分けをしていません。HSPの人は、自分の言葉ではなく相手の言葉に置き換えるように意識すると良いでしょう。

HSPはその気質を理解をされづらいことから、幼少期より孤独感を覚えやすい傾向にあります。孤独は寿命を縮めるのでその点では良くありませんが、思考を深めるために一人を選ぶことは必要なことです。「孤独」と「一人」は違うという認識をもち、少数の信頼のおける人を見つけましょう。

自分に害を及ぼす人が苦手ということは、自分に良い影響を与えてくれる人を見つける勘の良さも持っています。もし現状で、信頼のおける人が一人もいないという事であれば、人との出会いを増やすという刺激を選択するのも長い目で見れば良いかもしれません。必ずしも刺激を抑える=良いことではありません。

HSPの特徴:知識は広く深く

HSPにとって心地よい刺激レベルを選ぶと、自然と「読書」や「考える」ことが中心になってきます。繰り返しクヨクヨ考える反芻思考に気をつけて、思考法についての知識を身に付けていくと、潜在的に持っているアイディア力を活かしやすくなります。例えばソクラテス式問答法、批判思考(クリティカルシンキング)、論理的思考(ロジカルシンキング)など。

もし、考えすぎて決断力が無い、優柔不断かもと感じる場合には“とりあえず始める”を意識すると良いです。やりながら疑問点が増えたり、思考がまとまってくる事もあります。小さな成功体験を積むことは、自信をつけることにも繋がります。
事前に思考をまとめておいた方が良いもの、やりながらまとめた方が良くなるもの、どちらもを使い分けていきましょう。

まとめ:HSPは快・不快リストを作ってみる

まずは自分の快・不快に気づくようにしてみましょう。不快を減らし、快が増えるように改善を繰り返していくことで、より楽しい時間を過ごせるようになります。

参考文献
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