あらすじ
女性シンガーソングライターのグレタと恋人のデイヴは、2人で制作した楽曲が映画の挿入歌として採用される事となった。ニューヨークへやってきた2人だったが、デイヴの浮気が発覚しグレタは家を飛び出す。
友人・スティーブを頼ったグレタは、ライブで1曲歌ってみるように言われる。気が乗らないグレタは断るが、スティーブは励ますように強引にステージへ上がらせる。
会場にはお喋りをしている人達ばかりで、誰もグレタの歌を聞いていない。しかし、謎の男・ダンだけがグレタの歌に運命を感じていた。
前半はグレタとダンが出会うに至った経緯が描かれ、後半は楽曲を録音しながら2人の悲しみが消化されていく展開になっています。
感想
前半の場面で、ダンだけがグレタの歌を他の人と違うものに感じていた(伴奏アレンジが聴こえていた)シーンが好きです。荒削りだったグレタの曲に、感情や心が乗っていくように思えました。
デイヴから新曲を聴かされたグレタが、彼の浮気に気づくシーンの見せ方も好きです。
第三者にとっては分からないけれど、ずっと一緒に音楽を作ってきた彼女だから曲(彼)の変化に気づいたんだなぁというのが伝わってきます。
後半でデイヴへの気持ちを吹っ切ろうとしたグレタが、勢いに任せてサヨナラを告げる新曲を留守番電話に残すシーンも好きです。かっこいい…!ってなりました。
歌詞もグレタの行動も、どっちもカッコイイ。
この映画は、音楽を通して伝えてくる心情がとても好きな作品でした。
なんとなく観たくなって2度目の視聴でしたが、それでもやっぱり面白かったです。
グレタの満足そうな笑顔で終わっていくのも、好きなポイントです。