【HSPの生きづらさ改善】自分軸+自己肯定感が生きやすさのカギ!

自分づくり
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自己肯定感とは?自動思考の罠

「あるがままの自分を認めること。」

自己肯定を育む上で気をつけるのは、自分の「自動思考」がどんな風に偏っているかです。自動思考というのは、育った環境や今に至るまでの環境から染み付いたもので、誰しもがそれぞれに持っているものです。

【自動思考の元は3つ】
自己概念:自分をどういう人間だと考えているか
世界像:自分を取り巻く環境をどう考えているか
自己理想:自分はどうあるべきか を合わせたもの

ポジティブな自動思考に傾くと、自己愛が強くなる傾向にあり、ネガティブな自動思考に傾くと、自己否定が強くなる傾向にあります。心は一喜一憂しない状態にあることで、やたらと消耗せず、物事をフラットに感じられるようになります。

HSPが生きやすくなるポイント

自分軸+自己肯定感のどちらもが身についていることで、HSPは生きやすくなります。それぞれが車輪ような役割をしているので、他人軸のまま自己肯定感を高めようとすると、片輪だけで無茶な進み方をすることになってしまいます。

自分軸で考えていると…
自分の成果と努力を自分で評価していて、他者に評価を求めていない状態。行動の動機が「認めて貰えなくても、自分がやりたいこと」「感謝されなくても、自分が相手にやりたいこと」になります。

他人軸で考えていると…
「何が正解なのか?」「相手はどんな答えを望んでいるのか?」「自分がどう見られているか」「人にどう見られたいか」を考えている状態。「しなきゃいけない」と考えるのも他人軸です。
自己肯定感が下がると承認欲が強くなり、人に対して「認めて欲しい」「○○して欲しい」という気持ちが強くなります。しかし、自己肯定感が低いまま認められようとすると、行動が依存的になってしまいます。
人には貢献したいという欲求が根底にあるので、承認欲をもっている事自体が悪いことではありません。大切なのは「自己承認5:他者承認5」とバランスの取れた状態へと持っていくことです。
そのためには、行動の動機を「承認欲を満たすため」から、自分の「やりたい、わくわくする」を増やしていくと良いでしょう。

自己肯定感を育てる6つの感覚

自尊感情

自尊感情とは:自分を大事にする気持ち、自分には価値があると思える感覚
土の中に埋まっている木の根みたいな存在。根がしっかりと張っていないと、幹も葉も育っていかない。

私は、自分の時間や身体、何かしら自分を大事にしたい時にはあえて「~しよう」ではなく「~してあげよう」という言葉にします。「~しよう」という言葉は「してあげなきゃいけない」という、自分のことなのに他人軸な考えになる事があります。自分の内面を同一の自分として扱いすぎているので、「~してあげよう」という言葉で自分を俯瞰的に接してみることで、むしろ慈しむ心が芽生えてきます。「してあげよう」って他人軸な言葉に見えるのに不思議ですね。
でも、他者に対しては「してあげよう」ってより、「~しよう」の方が境界線のバランスが取れて良かったりもします。時と場合で使い分けるのが大切です。

自己受容感

自己受容感とは:自分の長所短所を受け入れている心、あるがままの自分を認める感覚
木の幹にあたる部分。長所だけしか認められないと細い幹しか育たない。

私は自分の心とよく話をします。例えば、関わりたくないと感じている人がいるけど、理性ではまだ我慢が足りてない思っている場合―私は「あと半年しか生きれないのに、嫌な人とも時間を共有するのか?」と問いかけてみます。「あと半年の我慢で済むなら、一緒に過ごす」と私なら答えるでしょう。
「それならあと70年、その人と一緒に過ごさなきゃいけないとしたら?」と更に問いかけてみます。すると途端に「無理だわ…」と感じて、自分の気持ちに素直になろうと思えます。
こうして、”心の深い部分”と”自分の理性や理想の不一致”が大きくなりすぎていないかを探します。素直な自分にたどり着く答えは、どっちでも良いと思うのです。ただ、問いかけ方に幅を持たせてみると見えてくるものがあります。

自己効力感

自己効力感とは:挑戦していく心、自分にはできると思える感覚
木の枝にあたる部分。根と幹がしっかりしていれば、どんどん枝は広がり増えていく。

私はひどく傷ついた時に、人と関わる事がイヤになります。また同じ思いをしたらどうしよう…と考えてしまうのです。だけどHSPに限らず、誰しも人は合わせられる限界があります。キャパシティを超えないと合わせられない人は、そっと距離を置いていいと思うのです。自分に合わせられる限界があるように、相手にも合わせられる限界はもちろんあります。その境界線を見つける時には、どちらか又はお互いが傷つく事もあると思います。ただ傷ついた時は「合わせられる限界を超えた人だったんだなぁ。”次”は気をつけていこう」と心を休める期間を持って、また新たな人たちと関わっていけば良いと思うのです。

自己信頼感

自己信頼感とは:根拠がなくとも自分を信じられる感覚
木の葉にあたる部分。枝が広がり育っていけば、葉も多く生き生きと育つ。

私は小学生の頃、どうにも学校に馴染めず居心地の悪さを感じていました。その時に、何故か漠然と「この環境がいつまでも続く訳ではない」と子供ながらに思っていました。今思えば、学生時代なんて人生のほんの僅かな時間だと思えますが、その時の根拠の無い自信は、HSPの深く考える特性から得られたものではないかと思っています。子供なり深く考え「世界はここだけでは無いはず」という答えが、「この環境がいつまでも続く訳ではない」という答えになっていたのだと思います。

自己決定感

自己決定感とは:自分のことを自分で決められる感覚
木の花にあたる部分。葉に十分栄養がいきわたることで、たくさんの花を咲かせる。

私が自己決定をした最初の一歩は、「自分は何の為に生きてるんだろう」と疑問を抱いたときでした。ずっと考え続けてみましたが、所詮しょせんは誰しもただの人間で、特別でも何でもない生物の一つなんだなと思いました。何故か”人間は特別”という考えが社会にゆるく広がっていて、それが自分の固定観念みたいになっていただけでした。その時に私は「だったら生きる理由は、自分で作って良いんじゃない?」って思ったんです。
「生きたいから生きる」「死にたくないから生きる」そういうシンプルな理由を自分で決めること。誰かに生きて良い理由を求める必要もなく、「私は自分が生きたいから生きている」と考えること。自分で生きる理由を決めることが、私なりの自己決定だったんだと今は思います。

自己有用感

自己有用感とは:人や社会の役に立っていると思える心、人や社会とつながっている感覚
木の果実にあたる部分。花の時期が過ぎたものから順番に実っていく。

私は、自己有用感と承認欲の区別するのが今でも難しいです。”認められたい”という気持ちから自己有用感っぽいものを見つけることはできます。でもそれは、本当の自己有用感ではない気がします。例えば、お店に行って美味しいご飯を食べて、お礼を伝えて…そんな日常の些細なことが自己有用感だと私は感じるのです。読書をしている時は、著者の頭の中とつながっている。買い物をする時はそれを作ってくれた人とつながっている。つながりの糸が見えなくなっているだけで、すべてのものとつながっている事を意識してみるだけで、見えてくるのではないでしょうか。

参考文献
amazonl何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書
amazonl敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法
amazonlアドラー 100の言葉

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