HSPは遺伝するのか?

HSP・ミニマリスト
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遺伝子とは?をざっくり説明

ヒトの体は37兆個の細胞でできています。細胞には核があり、この中に染色体と呼ばれるものが含まれています。染色体の中にはDNAと呼ばれるものがあり、このDNAの一部、遺伝情報を持っているものを「遺伝子」と呼びます。
遺伝子はそのヒトの設計図のようなものです。これにより、見た目や病気の発症などが継承されていきます。

遺伝する割合

親が非HSPであっても、HSPの子が生まれてくることもあります。2020年に発表された論文によると、HSPの遺伝率は約50%(2,868人の双子を対象)と言われています。親がHSPだからと言って、子供にも引き継がれるかはどちらとも言えません。

実際にうちの場合は、親が両親とも非HSPで、家族のなかで私だけがHSPでした。今考えると祖父はHSPっぽい雰囲気を持っていたので、隔世遺伝もあり得るのではないかと思います。

遺伝は発現しない場合もある

遺伝子はただ持っているだけでは発現せず、環境などの刺激で遺伝子が変化する(スイッチがオンになる)ことで性質として発現します。
たとえば、太りやすい遺伝を持っていても、遺伝子のスイッチがオンにならなければ太りやすい体質にはならないように(たまに太りやすい家族で、1人だけ痩せ型な人とかいますよね)。

自分の気質について学ぶことが重要

HSPを提唱したエレイン・N・アーロン博士は、著書のなかで「HSPの遺伝子要因は大きいが、遺伝子以外の要因もある」と主張しています。
HSPに限らず、その人が持っている気質ごとの扱い方(自分との付き合い方)を間違えないことが大切だと私も感じています。

参考文献
amazonl子どもの敏感さに困ったら読む本: 児童精神科医が教えるHSCとの関わり方
Nature PortfoliolGenetic architecture of Environmental Sensitivity reflects multiple heritable components: a twin study with adolescents

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